自立支援という介護の専門性を磨く

これは求職者の人向けの記事です。自立支援に向けた関わりを知る事ができます。

目次

点と線

私たちは利用者さんの今に向き合います。これを今という点で表現すれば、点が連続して線になり、未来へ繋がってゆきます。線を意識して利用者さんに介護サービスを提供します。

  • 今(どういった関わりをすれば)
  • 未来に(どんな影響があるのか?)

今、介護しまくって出来る事も奪えば、未来は依存的になって介護量が増える。

今、車イスに座ってもらったら、未来は歩けなくなってしまう。

今、食事介助をしてしまえば、自分で食べなくなってしまう。

私たちが利用者さんに関わる時間。ほんの一部です。自宅ではご家族さんが利用者さんの介護をしています。なので、上記のような関わりをしてしまうと、家族さんの在宅介護がたいへんになるのです。

介護量が減る関わりをデイサービスで行います。

役割づくり

例えばデイで使うゴミ箱があります。これは各テーブルに置くゴミ箱です。利用者さんが使うゴミ箱です。これをスタッフが作ってしまえば簡単です。ですが利用者さんに手を動かしてもらいたいんです。手を動かすことで生活リハビリになってきます。

なのでゴミ箱は利用者さんに作ってもらいます。これは利用者さんの仕事なのです。これが役割作りです。

役割が社会参加につながっている

デイに来れば自分の仕事がある。その仕事はゴミ箱作り。ゴミ箱がみんなが利用するもの。それを私が作っている。価値を創出している。価値を生み出す自分はここに存在していい。居場所がある。社会的な居場所がココにある。そして意欲が生まれます。

デイに来て社会と繋がる事。そして社会の役に立つという実感。これが生活意欲を増進させます。利用者さんのもつ生きる力を掘り起こす事が出来ます。

生活意欲さえあれば、介護量がぐっと減ります。

あらゆる事を自立支援に繋げる視点

この視点があるか?ないか?で介護職のプロアマが決まってきます。プロのケアスタッフとは自立支援に向けた専門性を日々磨きスキルを上げてゆく姿勢がある人の事なのですね。

地味な事なのですが単なるゴミ箱作りでも自立支援です。利用者さんに与える後々の影響を予想して、利用者さんと関りをもってゆくのです。

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